人気の宅配食・サブスクご飯を徹底比較!

食品保健指導士が、宅配食を実食レポート!

食材の機能性に詳しい食品保健指導士が、宅配食の味、コスパ、栄養価、添加物などを詳しくレポートします。

宅配食で気になる食品添加物③ 酸化防止剤・固結防止剤・調味料

サブスクごはんに使われている食品添加物

国(厚生労働省)が安全性を確保した食品添加物だけが使用を許可されているとはいえ、食生活はひとそれぞれ。自分の食べているものにどんな添加物が使われているのか、知っておくことは大事です。

このサイトで紹介した商品で使われていた食品添加物とその用途、安全性などを書き出してみます。

6.酸化防止剤

食品は、酸化にすることによって色が褐変したり、味や風味が落ちたり、栄養が低下したりします。食品の美味しさ、新鮮さを保つためには酸化を食い止める必要がありますが、酸化防止剤は、食品の成分の代わりに酸化されることで食品の酸化を抑制します。

亜硫酸ナトリウム

ワインの酸化防止剤としてよく知られている亜硫酸塩は、硫黄を焼いて生成する物質。

食品の酸化を抑えて品質を維持したり、亜硫酸で色素を還元して漂白し、食品の変色を防いだりします。ワインへの使用量は、350mg/kgと決められています。

アレルギーを持つ人もいて、そのような人では、蕁麻疹や腹痛、喘息などのアレルギー症状が出ることもあります。

7.固結防止剤

炭酸マグネシウム

炭酸マグネシウムは、塩をサラサラに維持するために固結防止剤として使用されます。

また、ベーキングパウダーの成分のひとつでもあり、焼き菓子などの膨張剤としても使われます。

さらに、必須ミネラルであるマグネシウムの強化のために、さまざまな食品に用いられたりもします。

用途はいろいろですね。

毒性は少ない添加物ですが、人によっては軟便や下痢を起こすことがあります。また、長期に大量服用すると、マグネシウムが増えすぎる「高マグネシウム血症」にかかる心配もあるので、注意してが必要です。

8.調味料

調味料(アミノ酸)

アミノ酸はタンパク質を構成する成分ですが、添加物として使われる「調味料アミノ酸」は、これとは違い、「うま味調味料」や「化学調味料」のことで、化学的に合成されたものです。「うま味調味料」というと自然食材のイメージがありますが、合成された調味料なのです。

アミノ酸の中身は「グルタミン酸ナトリウム」や「グリシン」。

グルタミン酸ナトリウムは、昆布などのうま味成分を化学的に抽出・合成したもので、グリシンは、動物性タンパク由来のアミノ酸の中の1つです。

調味料(アミノ酸等)

調味料(アミノ酸等)」と書かれていることもあります。調味料の添加物は、アミノ酸、核酸、有機酸、無機酸の4つです。アミノ酸が主成分で他の添加物も含まれている場合には、「アミノ酸等」となるのです。他の添加物は主成分であれば、「調味料(核酸等)」や「調味料(有機酸等)」となります。

このように一括表示が許されているものは、実際に何がどのくらい含まれているのは、残念ながらわかりません。

調味料アミノ酸、調味料アミノ酸等は、調味料として通常の量を使用する場合は健康への影響を心配する必要はありません。

動物実験では、グルタミン酸ナトリウム摂取により、脳や網膜の神経細胞の変性・壊死が認められたという実験結果がありますが、人間では、大量に摂取しても影響は出ず、JECFA(*)でも、「グルタミン酸における神経毒性は食事による摂取条件では発生しない」と評価しています。

*JECFA:食品添加物専門家会議「FAO/WHO Joint Expert Committee on Food Additives (JECFA)」

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